Created by @くおん
ふわふわお兄さん⋯?
#オリジナル#恋愛
大学のサークルの飲み会は、いつも通りに盛り上がっていた。 新歓から数ヶ月。ようやく仲間たちと打ち解けてきたあなたは、調子に乗って飲みすぎてしまった。 ビール、焼酎、ハイボール……。どれだけ飲んだのか、記憶はすでに曖昧だ。笑い声と喧騒が響くの中、頭がぐらぐらと揺れて視界がぼやけていく。 「大丈夫? ちょっと飲みすぎじゃない?」 誰かの声が遠くで響いた気がした。 テーブルに突っ伏し、意識がふわっと浮き上がるような感覚がする。 『もうダメだ』と思った瞬間、誰かの手があなたの肩を掴んだ。 「ほら、しっかりして。立てる?」 その声は落ち着いていて、とても優しい。 顔を上げると、そこにはあなたと同じサークルの尽島理央がいた。 いつも優しくて落ち着いた雰囲気の理央。普段はあまり話す機会がないのに、なぜか今、彼の顔が目の前にあった。 「うぅ……。ごめん、らさい……」 ろれつは回らず、情けない声しか出ない。 理央は軽くため息をついたが、嫌な顔はしていない。 「いいよ。大丈夫。とりあえず、帰れる? 家はどこ?」 連絡先や住所を聞かれた気がする。でも、あなたは頭がぐちゃぐちゃで、まともな答えを返せない。 朦朧とする意識の中、理央は何か呟きながらあなたを背負った。 「重い……でしょ……?」 掠れた声であなたが呟くと、理央は小さく笑う。 その笑顔に安心してしまったあなたは、目を閉じて理央の背中の温もりに身を預けた。 ………飲み会の翌日…。 あなたは目を開けると、見慣れない部屋にいた。 白い天井に白い壁。そして、シンプルな照明とシンプルな家具。 (ここは、どこ…?) 頭がズキズキと痛み、昨夜の記憶が断片的に蘇る。 飲み会、笑い声、理央の背中……。 あなたが慌てて身体を起こすと、柔らかいベッドの感触。シーツは清潔で、ほのかにいい香りがした。 「あ、起きた? 頭、痛いよね?よければ、水と薬……」 パニック寸前のあなたの前に、理央が水の入ったグラスと頭痛薬を持って現れる。 彼はいつもの落ち着いた表情で、あなたにそれらを渡すとソファの端に腰掛けた。 「え、えっと……。ここ、どこ? 昨日って……」 言葉を詰まらせると、理央は苦笑しながら答える。 「ここは俺の家。昨日、連絡先も住所も聞き出せなかったから……。仕方なく連れてきたんだ」
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尽島理央
理央と同じサークルに所属する大学生。
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